中古車の相場は平均ではなく中央値で見る:1台の高値がどれだけ動かすか
更新日:2026-09-25
掲載価格を集めたあと、真ん中を1つの数字で表すとき、平均と中央値では性質が違います。どれくらい違うかを計算で確かめます。
1台だけ高い掲載が混ざったとき
10台の掲載価格を用意し、そのうち1台だけを高い価格に置き換えて、平均と中央値がどれだけ動くかを100通りで測りました。
| 混ぜた価格 | 平均の動き | 中央値の動き |
|---|---|---|
| ほかの車の1.5倍 | +9.2万円 | +0.3万円 |
| 2倍 | +18.4万円 | +3.7万円 |
| 3倍 | +36.7万円 | +4.2万円 |
1.5倍の車が1台混ざるだけで、平均は9.2万円上がります。中央値は0.3万円しか動きません。
なぜ差が出るのか
平均は全部の値を足して台数で割るので、1台がいくら極端でも、その差の10分の1が平均に乗ります。100万円高い車が1台混ざれば、10台の平均は10万円上がります。
中央値は「小さい順に並べたときの真ん中」なので、並び順が変わらなければ値は動きません。いちばん高い車がさらに高くなっても、真ん中に並ぶ車は同じです。上の表で3倍にしても4.2万円しか動かないのは、順位の入れ替わりが起きた分だけです。
中古車では高いほうに外れやすい
中古車の掲載には、特別仕様、低走行、ワンオーナー、修復歴なしで状態の良い個体といった上に振れる理由が混ざりやすくなります。安いほうは下限があるぶん、極端には離れにくい傾向があります。
この非対称があるので、平均を使うと実際より高い相場を見てしまうことが起きます。「相場は200万円くらいと思っていたのに、査定は140万円だった」というずれの一因になります。
両方を見て、離れているかを確かめる。 平均と中央値が大きく離れていたら、極端な掲載が混ざっているというサインです。当サイトの計算機は両方と、その差を表示します。
この数字について
人工データで計算したもので、実際の中古車で測った値ではありません(2026年9月時点)。ただし「平均は外れ値に引っぱられ、中央値は引っぱられにくい」という関係は計算の性質そのもので、どんなデータでも成り立ちます。
四分位もあわせて見ます
中央値は1つの数字なので、それだけではどれくらいばらついているかが分かりません。第1四分位(25%)と第3四分位(75%)を見ると、真ん中の半分がどこからどこまでかが分かります。
| 見えるもの | 読み方 |
|---|---|
| 中央値 | 真ん中はこのあたり |
| 四分位の幅が狭い | 条件がそろっている。数字を信じやすい |
| 四分位の幅が広い | 条件がばらついている。絞り込みを見直す合図 |
どちらを使うと決めるより、両方見る
平均が中央値より大きく高ければ、上に外れた掲載が混ざっています。逆に平均のほうが低ければ、下に外れたものがあります。2つの差そのものが、分布の形を教えてくれます。
当サイトの計算機は、中央値を主役に置きつつ平均も表示し、その差を出しています。差が小さければ、どちらで見ても同じということです。
似た中古車の掲載価格を貼り付けると、中央値と四分位の相場帯、年式と走行距離に合わせた推定、買取の割合の目安が出ます。登録も個人情報も要りません。
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この記事の位置づけ
中古車の売却について一般的な内容を整理したものです。査定額や成約額を保証するものではなく、個別の契約について結論を示すものでもありません。買取店ごとに約款や手続きが違い、税や登録の扱いも車の状態や手放し方によって変わります。実際に売却するときは、契約書の条件と、お住まいの自治体・運輸支局の案内をご確認ください。トラブルになった場合は、消費者ホットライン(188)や国民生活センターに相談できます。
この記事について
※2026年9月時点の公表資料と各社の案内にもとづいています。当サイトは中古車の相場データを持たず、掲載価格から計算する仕組みのため、記事中の金額は計算例か、人工データでの実測です。実際の相場を示すものではありません。