撮影・素材

スマホで撮った写真を求人広告に使うとき、確認しておきたいこと

更新日:2026-09-16

求人広告に載せる職場写真を、専門のカメラマンに頼まずスマートフォンで撮る場面は珍しくありません。近年の端末の画質であれば、Webに載せる用途では十分に足ります。

ただし、撮ったファイルをそのまま渡すと引っかかる点がいくつかあります。5つに分けて整理します。

1. ピクセル数は十分すぎるくらいある

一般的なスマートフォンのカメラは1200万画素前後(4000×3000程度)です。求人媒体が求める「600px以上」「1200px前後」に対して、桁が違うほど余裕があります。画素数が足りなくて困ることはまずありません

むしろ問題になるのは、大きすぎることによるファイルサイズのほうです。

2. ファイルサイズが上限に引っかかることがある

4000×3000の写真は、端末の設定にもよりますが2MB〜5MB程度になります。当サイトのテスト画像でも、3000×2250・画質85%で824KB、画質を上げれば1.8MB前後になりました。

確認できた範囲では、求人媒体の上限は3MB〜10MBでした。1枚なら通ることが多い一方、複数枚を登録する場合や、メールで送る場合に引っかかることがあります。

縮めるとどれくらい変わるか

当サイトの計測では、同じ写真を同じ画質で書き出したとき、3000×2250が824KB、1200×900が138KBでした。約6分の1です。求人媒体の表示枠は大きくても1200px前後なので、縮めても画面上の見え方は変わりません。

3. HEIC形式のまま渡せないことがある

iPhoneの初期設定では、写真がHEIC(.heic)という形式で保存されます。JPEGより小さいファイルサイズで同じ画質が得られる形式ですが、受け付けない媒体やソフトがあります

確認できた範囲では、求人ボックスのリスティング広告向け画像連携はHEICを対応形式に挙げていますが、engageはpngとjpgのみです。掲載先の対応形式を確認するか、あらかじめJPEGに変換しておくと確実です。

HEICを避ける2つの方法

  • 端末の設定を変える。iPhoneの場合、カメラの設定でフォーマットを「互換性優先」にすると、以後の撮影がJPEGになります
  • 撮影後に変換する。すでに撮ったものは、書き出しの段階でJPEGを選べば変換できます

4. 写真の向きが変わることがある

スマートフォンで撮った写真には、「この向きで表示してください」という情報(Exifの向き)が別途記録されています。画像そのものは横倒しのまま保存され、表示するソフトがこの情報を読んで回転させる、という仕組みです。

そのため、この情報を読まないソフトや媒体に渡すと、横倒しや上下逆で表示されることがあります。手元のスマートフォンでは正しく見えているのに、アップロードしたら回転していた、という食い違いはこれが原因です。

対処としては、向きを反映した状態で書き出し直すのが確実です。書き出したファイルは画像そのものが正しい向きになるため、どこで開いても同じ向きで表示されます。写真の向きが勝手に変わる理由で詳しく整理しています。

5. 位置情報が埋め込まれていることがある

スマートフォンの写真には、撮影した場所の緯度・経度が記録されていることがあります。求人広告の職場写真であれば事業所の所在地は公開情報であることが多く、ただちに問題になるとは限りません。

一方で、社員の自宅や公開していない拠点で撮った写真では、意図しない情報が付いたまま公開されることになります。気になる場合は、書き出し直した画像を使うと位置情報は残りません。画像を加工して保存し直す過程で、こうした付随情報は引き継がれないためです。

撮る前に設定しておくと楽なこと

  • フォーマットをJPEGにしておく。変換の手間がなくなります
  • グリッド線を表示する。水平が取りやすくなり、あとから傾き補正で切り取る必要が減ります
  • レンズを拭く。指紋の皮脂で全体がぼんやりすることがあります。画質の問題だと思っていたら汚れだった、という例は珍しくありません
  • デジタルズームを使わない。画素を引き伸ばしているだけなので粗くなります。近づいて撮るか、あとから切り取るほうが画質を保てます

まとめ

  • ピクセル数は十分。むしろファイルサイズが大きすぎることのほうが引っかかりやすい
  • 1200px前後に縮めると容量は6分の1程度になり、画面上の見え方は変わらない
  • HEICは受け付けない媒体がある。設定変更か変換で避けられる
  • 向きの情報は媒体によって読まれないことがある。反映した状態で書き出すと食い違わない
  • 位置情報が気になる場合は、書き出し直した画像を使う

スマホの写真をそのまま読み込めます。向きの情報は反映され、位置情報は書き出した画像には残りません。

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この記事を書いた人

都内在住。Web制作・デザインに20年以上携わり、現在はインハウスでWeb制作や改善業務に関わっています。求人原稿に載せる画像の用意や差し替えを自分で行ってきた経験をもとに、画像まわりの決まりごとをできるだけ手を動かしやすい形に整理して発信しています。

この記事の位置づけ

画像の扱いについて一般的な内容を整理したもので、特定の求人媒体の仕様や、個別の事案について結論を示すものではありません。媒体の仕様は改定の告知なく変わることがあるため、入稿前に掲載先のヘルプで確認できます。

参考・出典

※媒体の仕様は2026年9月時点で公開情報から確認できた範囲のものです。改定の告知なく変わることがあるため、入稿前に掲載先のヘルプで確認できます。記事中のファイルサイズは当サイトの独自計測です。