求人広告の画像がぼやける・粗くなる原因と、その場でできる対処
更新日:2026-09-16
求人原稿に登録した写真が、手元で見たときよりぼんやりして見えることがあります。原因はいくつかあり、症状の出方で見分けがつきます。ここでは代表的な4つを整理します。
原因1:小さい画像を引き伸ばしている
もっとも多いのがこれです。600×450の画像を1200×900の枠に表示すると、足りない画素を機械的に補って埋めることになります。存在しない情報は作れないため、全体がなめらかにぼけた見え方になります。
縮めた画像を元に戻しても情報は戻らない
1200×900(138 KB)の写真を300×225に縮めると8 KBになります。この8 KBの画像を1200×900に引き伸ばし直すと63 KBになりますが、失われた細部は戻りません。容量が増えるのは、ぼけた絵をそのまま記録し直しているためです。
見分け方:画像全体が一様にぼやけ、輪郭にギザギザや乱れはない。
対処:撮影した元データを探して、そこから必要な寸法を作り直します。元データが見つからない場合、引き伸ばしで画質を上げることはできないため、撮り直しが現実的な選択になります。
原因2:圧縮をかけすぎている
ファイルサイズを減らそうとしてJPEGの画質を下げすぎると、輪郭のまわりにモヤのような乱れが出たり、空や壁のような平らな部分が四角いブロックに分かれて見えたりします。
当サイトのテスト画像では、画質50%あたりから平らな部分の変化が目につき始めました。文字や細い線が入った写真ほど早く出ます。
見分け方:全体がぼけるのではなく、輪郭のまわりだけが乱れる。平坦な部分に四角い区切りが見える。
対処:画質を上げ直します。それで容量が上限を超えるなら、画質ではなく寸法を一段小さくするほうが見た目を保てます。画質95%から85%に下げるだけで容量は半分以下になるので、まずそこから試せます。
原因3:JPEGの保存を何度も繰り返している
JPEGは開いて保存するたびに情報が少しずつ失われます。「media担当から受け取ったJPEGを開いて、トリミングして保存」「それをまた開いて、明るさを直して保存」と重ねると、劣化が積み上がります。
見分け方:原因2に似た乱れが、特に輪郭や文字のまわりに出る。作業を重ねた画像ほど目立つ。
対処:元データを残しておき、加工は毎回そこから行うようにします。作業途中のファイルはPNGで保管しておくと、何度開いても劣化しません。
原因4:そもそも別のファイルを渡している
意外と多いのが、メールやチャットで受け取った写真をそのまま使っている場合です。送信アプリによっては、送る段階で自動的に縮小されていることがあります。手元では普通に見えても、元データより小さくなっていることがあります。
見分け方:ファイルのプロパティでピクセル数を確認します。撮影した機材の画素数に比べて明らかに小さい場合はこれにあたります。
対処:撮影者から元データを受け取り直します。共有ストレージやファイル転送サービスなど、縮小されない経路を使うと避けられます。
入稿前に確認できること
- ピクセル数を見る。掲載先の推奨より小さくないか。1200px前後を目安にします
- 等倍で見る。画像ビューアで拡大率100%にして確認します。縮小表示だと粗さが隠れます
- ファイルサイズを見る。1200×900の写真が20KBしかない場合、圧縮をかけすぎている可能性があります。当サイトの計測では画質85%で138KB、画質40%でも45KBでした
- 元データの所在を確認する。あとから別の比率で必要になったときに効いてきます
「元データを残す」がいちばん効く
4つの原因のうち3つは、元データが手元にあれば作り直せます。撮影した写真を縮めて上書き保存してしまうと、そのあとに別の媒体から違う寸法を求められたときに打つ手がなくなります。
撮影した元データは触らずに保管し、入稿用は別ファイルとして書き出す。この形にしておくと、比率や容量の要件が変わっても、そのつど元から作り直せます。
まとめ
- 全体が一様にぼけている → 引き伸ばし。元データから作り直す
- 輪郭のまわりだけ乱れる → 圧縮のかけすぎ。画質を上げるか寸法を下げる
- 作業を重ねた画像ほど乱れる → 再保存の繰り返し。毎回元データから加工する
- ピクセル数が想定より小さい → 送信時の自動縮小。元データを受け取り直す
- 元データを残しておけば、たいていは作り直せる
この記事の位置づけ
画像の扱いについて一般的な内容を整理したもので、特定の求人媒体の仕様や、個別の事案について結論を示すものではありません。媒体の仕様は改定の告知なく変わることがあるため、入稿前に掲載先のヘルプで確認できます。
参考・出典
※記事中の数値は、当サイトで用意したテスト画像を使った2026年9月時点の独自計測です。実際の写真は、写っているものや粒状感によって同じ寸法・同じ画質でもファイルサイズが変わります。