URLで共有する仕組み:入力した名前や金額がサーバーに届かない理由
更新日:2026-09-17
みんなで決めるツールは、作った内容をURLにして共有します。名前や金額が入ったURLを配ることになるため、「その情報はどこに行くのか」が気になるところです。仕組みを説明します。
URLの「#」から後ろは送信されない
URLは、#を境に前後で扱いが変わります。
URLの構造
https://kawauso-tools.com/kimeru/amidakuji.html#z=AbCdEf...
#より前 … サーバーに送られる(どのページを表示するか)
#より後ろ(ハッシュ) … サーバーに送られない
ハッシュはもともと、ページ内の見出しへ移動するための仕組みです。移動先はブラウザの中だけで処理できるため、サーバーに知らせる必要がありません。この性質は仕様として決まっています。
つまり、名前や金額をハッシュに入れておけば、URLを開いても当サイトのサーバーには届きません。ブラウザの中で読み取られ、ブラウザの中で画面が組み立てられます。
届かない範囲と、届く範囲
「誰にも見えない」ではありません
当サイトに届かないというだけで、URL自体は共有した相手に見えます。メッセージアプリに貼れば、そのアプリを通ります。URLを受け取った人は誰でも内容を開けます。共有する相手は選ぶ必要があります。
整理すると次のようになります。
| — | 内容が見えるか |
|---|---|
| 当サイトのサーバー | 見えない(ハッシュは送信されない) |
| URLを貼ったメッセージアプリ | 通る |
| URLを受け取った人 | 見える |
| ブラウザの履歴 | 残る |
URLを短くする工夫
内容をすべてURLに入れるため、そのままだと長くなります。長いURLはメッセージに貼ったときに折り返して読みにくくなり、QRコードにも収まりにくくなります。そこで2つの工夫をしています。
1. 詰めた形で書き出す
以前はJSON形式で書き出していましたが、現在は区切り文字で詰めた形にしています。項目名を持たないぶん短くなります。実測では2〜3割短くなりました。
| ツール | 以前 | 現在 |
|---|---|---|
| あみだくじ(2人) | 223文字 | 162文字 |
| 割り勘(7人) | 218文字 | 163文字 |
| ルーレット(5項目) | 126文字 | 109文字 |
2. 計算で出せるものは持たない
あみだくじで当たりが1本のときや順番を決めるときは、結果そのものを持たずに種別だけを記録します。開いた側で組み立て直せるためです。人数が多いほど効きます。
圧縮もかけています。内容によっては圧縮した形(#z=)のほうが短くなるので、短いほうを選んで書き出しています。
古いURLも開ける
書き出す形を変えたあとも、以前の形式のURLをそのまま読めるようにしてあります。公開したあとに共有されたリンクが開けなくなると困るためです。
読み込み側は、中身がJSONの形かどうかを見て解釈を切り替えます。新しい形式だけに対応させると、過去に配ったURLが切れることになります。
壊れたURLを開いたとき
URLが途中で切れていたり、書き換えられていたりすると、正しく読み取れません。その場合は必ずエラー画面を出すようにしています。中途半端な内容で動くと、間違った結果を本物だと思って使うことになるためです。
読み取ったあとに型も確認しているので、形式は合っていても中身がおかしい場合は同じくエラーになります。
まとめ
- URLの
#から後ろはブラウザからサーバーに送信されない - 入力した名前や金額は当サイトに届かない
- ただしURL自体は共有先に見えるので、相手は選ぶ必要がある
- URLを短くするため、詰めた形で書き出し、計算で出せるものは持たない
- 以前の形式のURLも読めるようにしてある
この記事の位置づけ
一般的な考え方と、当サイトのツールの実装を説明したものです。お金のやりとりや当番の決め方は、最終的にはその場の合意で決まります。この記事は判断の材料を並べたもので、特定のやり方を勧めるものではありません。
この記事について
※当サイトのツールの実装と、その考え方をまとめたものです(2026年9月時点)。