- 入れるもの
- 現在の年齢/退職予定年齢/老後の生活スタイル(世帯と生活のイメージから月の生活費を決めます)/現在の貯蓄額/月々の年金受取額/運用利回り(年率)/老後の生活期間(初期値25年・10〜40年で変更可)
- 出るもの
- 老後の不足額(足りる場合は余裕額)/必要老後資金/年金・貯蓄で賄える額/不足を埋めるために今から月々必要な積立額/資産推移のグラフ/退職後の年次収支表
手計算だと間違えやすいところを、そのまま扱います
- 貯蓄は退職時点の価値に直す … いまの貯蓄は、退職までの年数ぶん運用利回りで増やしてから比べます
- 積立額は複利で逆算する … 不足額を月数で割るだけだと、運用する場合の積立額が多めに出ます
- 年金と生活費は同じ期間でそろえる … どちらも「月額 × 12 × 老後の年数」で総額にして差を取ります
かんたん試算
年代別の平均値をワンクリックでセット
1 条件を入力
計算には25年(女性・安全側)を使用。長生きに備えた設計です。
※ 厚生労働省「令和5年簡易生命表」より
① 世帯構成
② 生活のイメージ
2 計算結果
老後の不足額
今すぐできること
3 年次収支表
| 年齢 | 年間収入(年金) | 年間支出(生活費) | 年間収支 | 資産残高 |
|---|---|---|---|---|
| 計算してください | ||||
計算のしかた
金額はすべて万円単位で計算しています。ページ内のプログラムは次の式のとおりに動いています。
① 必要老後資金 = 月の生活費 × 12 × 老後の生活期間
② 年金受取総額 = 月の年金 × 12 × 老後の生活期間
③ 貯蓄の退職時点の価値 = 現在の貯蓄 ×(1 + 運用利回り)退職までの年数
④ 不足額 = ① −(② + ③) ※マイナスなら「余裕額」として表示
⑤ 月々の積立額 = 不足額 × 月利 ÷ {(1 + 月利)月数 − 1}
⑤の月利は運用利回り ÷ 12、月数は退職までの年数 × 12 です。退職まで毎月同じ額を積み立て、同じ利回りで運用したときに、退職時点でちょうど不足額に届く額を逆算しています。利回りを0%にすると「不足額 ÷ 月数」になります。現在の年齢が退職予定年齢以上のときは、積み立てる期間が無いため0と表示します。
月の生活費の設定値
「老後の生活スタイル」で選んだ組み合わせから、次の月額を生活費として使います。
| 世帯 | シンプルに | 標準的に | ゆとりを持って |
|---|---|---|---|
| ひとり暮らし | 13万円 | 16万円 | 22万円 |
| 夫婦ふたり | 20万円 | 25万円 | 33万円 |
グラフと年次収支表の計算
資産推移のグラフと年次収支表は、退職後も貯蓄を同じ利回りで運用し続けるものとして、1年ごとに次の式で残高を出しています。
その年の資産残高 = 前年の資産残高 ×(1 + 運用利回り)+(月の年金 − 月の生活費)× 12
一方、④の不足額には退職後の運用益を入れていません。そのため、運用利回りが0%より大きいときは、不足額(または余裕額)と年次収支表の最後の残高が一致しません。不足額は「運用を続けない場合」、年次収支表は「運用を続ける場合」の見え方として読み比べられます。グラフの退職前の部分は、現在の貯蓄が利回りで増える様子だけを描いており、⑤の積立は含めていません。
計算例
例1:ページを開いたときの初期値
45歳・65歳で退職・ひとり暮らしで標準的(月16万円)・貯蓄500万円・年金月15万円・運用利回り2%・老後の生活期間25年。
| 必要老後資金(16万円 × 12 × 25年) | 4,800万円 |
| 年金受取総額(15万円 × 12 × 25年) | 4,500万円 |
| 貯蓄の退職時点の価値(500万円 × 1.0220) | 743万円 |
| 年金・貯蓄で賄える額 | 5,243万円 |
| 余裕額 | 443万円 |
同じ条件の年次収支表では、退職後も2%で運用し続けるため、89歳の行の資産残高は835万円になります。運用利回りを0%にすると、余裕額は200万円です。
例2:55歳・夫婦ふたりで標準的(月25万円)
55歳・65歳で退職・貯蓄900万円・年金月16万円・運用利回り1%・老後の生活期間25年(「かんたん試算」の「50代の平均」ボタンと同じ設定値)。
| 必要老後資金(25万円 × 12 × 25年) | 7,500万円 |
| 年金受取総額(16万円 × 12 × 25年) | 4,800万円 |
| 貯蓄の退職時点の価値(900万円 × 1.0110) | 994万円 |
| 不足額 | 1,706万円 |
| 今から月々必要な積立(120か月・年1%で逆算) | 13.5万円(画面では14万円) |
年金との差は月9万円・年108万円です。年次収支表では、74歳の行で資産残高が0になります。この差をどう埋めるか(働く期間・生活費・積立・年金の受け取り方)は、老後の選択肢を考えるで組み合わせを試算できます。
※ 計算例は、このページと同じ式で算出した独自試算です(2026年9月時点)。運用利回りは仮定の値で、実際の運用成果を示すものではありません。
このツールの前提・扱わないこと
- 生活費と年金は、老後の期間中ずっと同じ額です。物価の上昇や年金額の改定、年齢による支出の変化は入れていません。
- 年金は退職した年から受け取る計算です。退職予定年齢を60歳にすると、60歳から年金が入る前提になります。受け取り開始を早める・遅らせる場合の増減は年金シミュレーションで確認できます。
- 年金は入力した額をそのまま使います。年金から差し引かれる税や保険料を除いて考えたい場合は、手取りの見込み額を入れると実態に近づきます。
- 退職金や一時的な支出は入れていません。退職金を見込むなら貯蓄額に足す、住まいの修繕や医療・介護の費用を見込むなら生活費を上乗せする、といった形で入力を調整できます。
- 運用利回りは毎年一定です。実際の運用は年によって上下し、元本を下回ることもあります。0%・2%・4%など複数の利回りで結果の幅を見ておくと判断材料が増えます。
- 老後の生活期間の初期値は25年です。入力欄に示している男性約20年・女性約25年のうち、長いほうの25年を使っています。長生きした場合を見たいときは、年数を延ばして試せます。
2,000万円という数字の出どころは「老後2000万円問題とは?」、年金額の決まり方は「年金の仕組みと受取額の計算方法」、積立を始める年齢による違いは「年代別シミュレーション表」、毎月の支出の見直しは「固定費の見直し」で扱っています。
よくある質問
- 老後に必要な資金はいくらですか?
- 老後の生活費・年金の額・老後の期間・いまの貯蓄によって家庭ごとに異なります。よく2,000万円という数字が挙げられますが、これは特定の条件で試算した例です。このシミュレーターでは、自分の条件を入れて概算を出せます。
- 老後2000万円問題とは何ですか?
- 2019年に金融庁の報告書で示された試算で、老後30年間で約2,000万円の資金が不足するという内容です。ただしこれは平均的な家庭の試算であり、実際の必要額は家庭によって大きく異なります。
- 年金だけで老後は生活できますか?
- 国民年金(満額)は月約6.8万円(2024年度の額)、厚生年金加入者は平均で月約15万円程度です。生活費を月約25万円(総務省統計の平均)とすると、年金との差額を貯蓄の取り崩し・働いて得る収入・生活費の見直しのいずれかで埋める計算になります。年金額と生活費は世帯ごとに違うため、自分の数字で差額を確認できます。
- 老後資金はいつから積み立て始めればよいですか?
- 早く始めるほど複利効果が大きくなります。30代で始めた場合と40代で始めた場合では、同じ目標額に対して必要な月々積立額が大きく変わります。このシミュレーターの「今から月々必要な積立」で、年齢を変えて比べられます。
- 運用利回りはどのくらいで計算すればよいですか?
- 保守的な試算では1〜2%、長期分散投資を前提とする場合は3〜4%程度が一般的な目安です。ただし運用実績は保証されるものではないため、0%・2%・4%など複数の利回りで試算しておくと、結果の幅がわかります。